シカを求め、支笏洞爺自然公園の支笏湖へ。
ここ暫く、老舗の写真共有サイト「Flickr」を眺めていて気付くのは、以前にも増して新型コロナ以降は自然や動植物に関する写真が増えてきた事です。
従来は街中の洒落たカフェでの寛ぎやバーでの楽団による音楽演奏、更には祭り等の各種イベントといった人々が息づく様子を撮った写真が多く見られましたが、ステイホーム&ソーシャルディスタンシングが続く昨今ではそうした撮影機会も減っているのでしょうね。
代わりに増えたのが超望遠で撮影された野生動物の姿。そんな野生動物の写真を観ていたら私も撮りたくなって札幌から1時間程の距離にある支笏洞爺自然公園に向いました。
私見ですが、シカがハンターに好んで撃たれるのは、シカはこちらの気配に気付いても逃げようとせずに立ち留まる為と考えます。
彼らはとても早い段階からこちらの存在に気付くものの、一定距離を保つと安心するのか動こうとしません。近づくとシカは距離を空ける為に移動するものの、再びピタっと制止してこちらを見つめます。
おかげで写真も撮りやすいのですが、これでは「撃ってくれ」と言わんばかり。
私が撮影する場所は支笏湖畔の周辺。
ちょうど湖畔に面した絶壁によく見かけるのですが、ここは落石防止フェンスがあってスグ近くに居ても撮影ができません。
私はスノーシューを履いて、その裏側を回るように山に入っていく訳ですが、正直言って安全な方法では無いので推奨できません。単独で山に入って、それも登山道では無いルートですから、完全なる自己責任ですね。
この日も朝から山に入りシカの姿こそ確認できたものの、曇り空で日差しが無く、暗くどんよりした写真に仕上がってしまっています。
レンズ絞りはf8.0付近のため、日差しが差し込めば被写体であるシカの毛並みであったり、陰影による立体感とかが表現できるのでしょうが、いかんせん曇り空では平面的な描画になりがち。
野生動物の撮影って本当に難しいですね。・・・精進します。〔了〕