愛用のバックパックThe North Face「JESTER」

The North Face - Jester Backpack.

私が愛用しているバックパックはThe North Face「JESTER(ジェスター)」の第2世代(NM71854)です 。29Lの容量を持つカジュアル系タウンユース&アウトドア兼用のバックパックで、今から5〜6年前に購入しました。

今回は、このJESTER(ジェスター)に関するお話し。


The North Faceは、本格アルパイン用途からタウンユースまで幅広くバックパックをラインナップしていますが、この「JESTER」は、その中でもライトな位置付けのタウンユース用バックパックです。他にも色展開の派生モデルも追加される等、同一モデルの中でもバリエーションの多さが特徴です。

The North Faceは本国(米国)モデルの他、日本/韓国/ヨーロッパといった各地域で商品ラインナップが異なりますが、「JESTER」は全地域に共通して展開されています(ただし、色展開は地域によって異なる)。

「JESTER」はタウンユースがメインのためノートPC収納用スペースや、ステーショナリーを入れるオーガナイザー(内ポッケ)が付いている等のデイリーユースを意識した機能が豊富です。

加えて、ハイキングや軽い登山などのアウトドアユースにも耐えられるよう、FlexVent(フレックスベント=ショルダー部分のパッドが高い通気性とクッション性を持っているThe North Faceオリジナルの)サスペンションシステムが採用されたり、丈夫な600Dポリエステル生地が使われています。

 

私の知る限り「JESTER」シリーズは、これまで歴代3世代のモデルが展開されています。

 

初代JESTER(A93C) 2004年頃〜2014年頃?

初代ジェスター(AC93C)

初代は、2000年代初頭(私の記憶では2004年頃)に登場し、2014年頃まで売られていました(※確かなエビデンスありません)。モデル番号は「A93C」(最近のThe North Faceに付けられている「N」から始まるものとは異なるようです)。容量27L。

初代ジェスター(AC93C)の赤色モデル

豊富なカラー展開は歴代JESTERの共通ですが、上記レッドを見てもわかるように、どこか90年代の雰囲気を引きずった今改めて見ると古臭い雰囲気があります。

     

2代目JESTER(NM71854) 2014年頃〜2024年

2代目ジェスターNM71854

続く2代目が私の使っているモデル。2014年頃から2024年まで発売されていました(※こちらも確かなエビデンスは無し。私の記憶ベースなのであやふやです)。

2代目からの変更点としては、ノートPCやタブレットを入れるクッション性のあるオーガナイザーが装着されたのが特徴。これに伴い容量も初代の27Lから29Lに拡張しています。

また、初代でも似た構造は採用されていたものの当時は固有名称が付けられていなかったショルダー部分は「FlexVentサスペンション」名を、この2代目より冠しています(※The North Faceが2010年頃からFlexVentサスペンション名を使い始めたと記憶しています)。

外観上の大きな変更点は、バンジーコードの編み位置が変わったこと。このバンジーコードはウィンドブレーカー等のアウターを挟み込んでおくのに便利なのでしょうが、イマイチ使う場面の少ない機能ではあります。主にデザイン上の意匠として残っている感があります。

2代目ジェスターNM71854のカラーバリエーション例

10年程のモデル展開中に様々なカラーバリエーションがリリースされていますが、全体的に初代に比較すると落ち着いたカラー展開が多い印象です。他にもミリタリーテイストの新解釈が当時のファッション界に定着していたこともあって迷彩柄をモチーフとしたカラーバリエーションもラインナップされていました。

  

3代目JESTER(NM82462)2024年頃〜現在

3代目ジェスターNM82462

3代目モデル「NM82462」は、2024年秋冬モデルからスタート(したと思います)。2代目からの大きな変更はバンジーコード周りが大きく変わり、それに伴って全体的にデザインがスッキリした点にあります。

シルエットもやや細身になり、実際に容量も26Lと従来モデルと比較して若干減っています。

3代目ジェスターNM82462のカラーバリエーション例(ピンク)

カラー展開も時代の流行を反映して上記ピンクのように、くすみ感あるスモーキーカラーもラインナップ。カラーリングによってはシンプルなデザインがより映えて、従来のJESTERとはかなり違った印象になります。

  

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上記のように「JESTER」シリーズは、ほぼ10年程のサイクルでモデルチェンジしてきました(&途中シーズンでカラーバリエーションが追加されてきました)が、どのモデルにも共通しているのは、バックパックとしてスタンダードな機能を網羅しつつ、時代に合わせてアップデートされている点です。

私の愛用する2代目JESTERでは、明るい灰色(ミッドグレーダークヘザー)を選択しました。バックパックとしての作りはアウトドア色が強いですが、落ち着いたトーン故に仕事着のカジュアルなジャケット姿にも違和感なくマッチできます。通勤に散歩に旅行に、とオン・オフ両面でマルチに活躍してくれています。

また、The North Faceのバックパック全般に言える特徴ですが、FlexVentサスペンションがもたらすショルダー部分の荷重分散とフィット感は秀逸。重たいカメラ機材を入れても肩が凝らずに済みます。

   

このように大変重宝しているのですが、1つだけ納得いかないのが「JESTER(ジェスター)」という商品名。購入時はチラ見しかしなかったので「Jet Setter(ジェットセッター:世界中を飛行機で駆け巡る人)」と誤読したのですが、よくよく見ると”Jester”なる見慣れない文字。辞書で調べて見ると「JESTER(ジェスター)=道化師」との事ですが、なぜこの商品名になったのかさっぱり分かりません(商品のイメージと結びつきません)。

The North Faceの商品名には、用途や機能性、地名などが商品名の由来になっているものが多いですが、この「JESTER(ジェスター)=道化師」だけは、どうにもしっくり来ません・・・そこが唯一の不満点でしょうか。[了]

 

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※補足情報:The North Face(ザ・ノースフェイス)とは

1966年、米国・西海岸サンフランシスコで誕生したThe North Faceは、自然への敬意と挑戦の精神をテーマに革新的なアウトドアウェアとギアを提供し続けるブランドです。

自然との調和を大切にしながら、常に最先端の技術を追求し、機能性とデザイン性を兼ね備えたプロダクトは、登山家や冒険家のみならず、近年ではファッションアイテムとして幅広い層の人々から支持を集めています。

ブランドのルーツである米国ヨセミテ国立公園の雄大な自然からインスピレーションを得て、厳しい環境にも耐えうるハイスペックなアイテムを展開。

一方で、デイリーユースにも適したスタイリッシュなデザインのアイテムも豊富にラインナップしていることから、ファッションシーンにおいても確固たる地位を確立しています。