枯れていく魅力、高橋幸宏氏のご冥福をお祈り申し上げます。


ミュージシャンの高橋幸宏氏が亡くなれていた事が発表され、YMO世代の、それも割と熱心なファンのひとりとして朝から大変な衝撃を受けた一人です。

1993年に再生YMO(YMOの文字の上に×印)として始動した際のインタビューで当時のメンバー全員が40代の中年となった事に絡み、高橋幸宏氏が「枯れていく魅力」と表現していたのが印象的でした。

中年男性の、どこか穏やかで落ち着いた雰囲気は当時のアルバム「TECHNODON」からも伺えます(もっとも、この力の抜けた路線が商業的には失敗だった訳ですが・・・)。

 

私が高橋幸宏氏の歌う曲で一番好きなのは「ポケットが虹でいっぱい(Pocketful of Rainbows)」。それも、1993年6月に開催された東京ドームでのライブにて歌われたテイトウワ氏によるアレンジバージョン↓


リズムマシンTR-808による力強いビートと、高橋幸宏氏の優しく切ない歌声とのコントラストが素敵なアレンジとなっています。

※ライブとほぼ同じアレンジ版がRemixアルバム「TECHNODON REMIXES I」に収録されています。このアルバムは東京ドーム公演の前日にリリースされました。

この脱(ぬ)け感が良いんですよ、再生YMOは。

 

ご冥福をお祈り申し上げます。〔了〕