ライフルの木製ストックを蜜蝋でメンテナンス
愛用するボルトアクション・ライフル「三八式歩兵銃」(S&T社製)の木製ストック部分(銃床)を蜜蝋でメンテナンスしました。左がBefore、右がAfter。若干ですが艶やかな感じが出ているのが分かるでしょうか。
三八式歩兵銃は貧しい時代の日本で大量生産された銃なので、狩りで使われる高級英国銃のような眩い光沢を放つオイルフィニッシュは似合いません。
当時の日本を考えると、天皇陛下より賜りし大切な歩兵銃を兵士たちは常に大切に扱ったとのことで、この位の控えめな艶やかさ(と粗い木目の銃床)が似合っていると考え「蜜蝋」を用いました。
用いた蜜蝋は↓コチラ
BeeWorksブランドで蜜蝋商品を展開する企業(神奈川県)が出す「BEEWAX cream 60ml」。国産蜜蝋+亜麻仁油+杉エキスの100%天然素材で作られているとのこと。
一般的に銃床のメンテナンスには亜麻仁油(あまにゆ)と呼ばれる植物油系の乾性油が用いられます。亜麻仁油は木に染み込んで艶を発してくれますが、独特の匂いが気になります。私が購入した「BEEWAX cream 60ml」の商品説明によると、杉エキスを配合して亜麻仁油の匂いを軽減させているとのことなので選んでみました。
S&T社製「三八式歩兵銃」の木製ストック部分はウレタン仕上げされています。その為、この蜜蝋を塗り込んでも亜麻仁油の特性である木に染み渡る作用は発揮されませんが、乾性油なので1日程乾燥させるだけでベタつくことも無く、艶出し&表面保護が可能です。加えて染み込んでの作用が無いことは、元の銃床の色合いを保ったまま適度な艶出しが可能なことを意味します。
我が家の「三八式歩兵銃」は、あくまで部屋の飾り。日光の入る居間に飾っているので、紫外線による褪色を防ぐ意味で表面を蜜蝋でメンテナンスしました。
30年近く昔、サバイバルゲームもやっていました(当時、東京マルイが初の電動ガンFA-MAS 5.56-F1をリリース。程なく可変HOPUP機構が誕生する等、サバゲーを取り巻く状況が劇的に変わる時期でした)が、そんな激しい遊びはもうできません。
いまでは夜中にひとりで銃床を磨くのが楽しいおっさんです。[了]