年末年始は港町・小樽が恋しい

 Otaru bay.

年末年始になると港町・小樽(北海道)の情景が恋しくなり、彼此10年以上も通い続けています。

 

Snowplow.

私の住む札幌市内から小樽は電車(又は車)で僅か1時間程の距離。地元・札幌とは趣の異なる港町の風情が愉しめます。

  

Otaru.

観光のメインは「メルヘン交差点」から「小樽運河」(上記画像)迄の道のり。

 

The Otaru Orgel Doh Main Hall.

小樽オルゴール堂」。

 

Kitaichi Hall.

北一硝子」など、ガイドブックでも目にするお馴染みの“映える”ポイントに事欠きません。

  

The OTARU bay area.

私の“推し”は冒頭の画像にある港周辺。観光地化されているのは小樽運河周辺迄の為、フェリー乗り場や港周辺は殺風景で寒々しい風景が続きます。

 

Otaru.

静寂の散策で人恋しくなったら運河まで戻ると、一気に観光客で溢れかえります。

私が訪れた2024年12月末、行き交う人々の9割(感覚値)が外国人観光客で様々な言語が飛び交っていました。

 

The Otaru Orgel Doh Main Hall.

インバウンド需要でさぞや潤っていると思いきや、観光業は裾野が狭く恩恵は限定的な様子。

実際、訪日外国人による年間消費額は推計7兆円程(2024年)。地方への経済効果は相応にあるものの、国全体で考えると小さな金額(≒丁度パナソニック1社分の売上)でしかありません。いわれている程、日本経済への寄与は高くは無いのが実態と考えます。

加えて観光業は典型的な労働集約型である上に、旅行者たちがもたらすオーバーツーリズム等の課題もついて回ります。

  

The Otaru Orgel Doh Main Hall.

とは言え、観光客のような存在は地域にとって良い刺激になりますし、旅人が行き交う街は華やかで素敵。異文化を互いに知る機会にもなりますので文化的な意味で私はインバウンドを肯定的に捉えていますが、それだけに持続可能な形で続いて欲しいものですね。

 

喧騒と静寂、そして情緒を味わえる小樽は、”映え”スポットも多い魅力あるコンパクトな港町です。[了]