大阪の海は 悲しい色やね


祖母の葬儀に大阪へ。実に4年ぶりとなる大阪上陸。思えば4年も会って居なかった、と後悔しても時すでに遅し。ごめんよ、ばあちゃん。

 
さて、観光では無い悲しい旅となった訳ですが、普段、持ち歩くコンデジPowerShot G1Xも持って行く事にしました。
 
Canon デジタルカメラ PowerShot G1X 1.5型高感度CMOSセンサー 3.0型バリアングル液晶 ブラック PSG1X

日進月歩の進化を遂げるデジカメ界においては、太古の遺跡とも言える7年前・2013年製の機種。世間の評判も芳しくなかった事もあり、中古市場では二束三文で売られています。
 
確かに近接撮影はできないし、レンズも決して明るく無い(むしろ昨今の基準では暗い)し、露出が暴れることもありますが、それでも尚、私が愛用し続けるには相応の理由があります。それはセンサーサイズの大きさ故の高画質さです。
 

例えば上記の写真。大阪市内・天神橋筋近辺で撮影したものですが、暗い夜の風景にも関わらず、右手前の明るい部分から、上にある電光掲示板、更には左奥に背景として写るマンションまで、明暗差や陰影が潰れずに表現されているのが分かります。

これは1.5型という4/3型センサーを超え、APS-Cにも迫るセンサーサイズ故の懐の深さだと感じています。
 
 

こちらの写真も全体的に暗い中で、更に明暗差が相応にありますが白飛びや影の潰れが少ないのが分かります。中でも階段左右の壁面に外の電飾が反射しているところまで、壁のタイルに反射した艶やかな感じも記録されています。
 
 

こちらの写真は夕暮れ時。一見すると黒潰れが多いように感じますが、よくよく目を凝らすと闇の中に周囲の照明に照らされて薄暗く見えてくる部分があります。
 
 
PowerShot G1Xを使う度に感じるのは、画質の良さは搭載するセンサーサイズと極めて強い相関の関係にあり(それが3世代前となる映像処理エンジン(DIGIC5)搭載機であったとしても)大きなアドバンテージに成り得る、という点です。古い機種だけあって動作全体はモッサリとしていますが、そこは気持ちに余裕を持ってオトナな寛容さで臨みたいところ。
 
PowerShot G1Xは、今回のような急な遠出や出張、さらには旅行の際などにカバンに忍ばせておくと、旅先でも納得度の高い写真を撮ることができて、とても重宝します。
  
 
・・・さて、祖母が亡くなったのは本当に悲しい事でしたが、その時の悲しい気持ちや様子を"記憶"し続けるためにも、"写真"という外部媒体を積極的に活用すべく、式場でもPowerShot G1Xを片手にパシャパシャと撮影していました。

葬儀会場で80年前の祖母の写真を見たときに、記録することの大切さと写真の持つ力を改めて感じます。〔了〕