ZOOMのハンディレコーダー


ZOOM社のハンディレコーダー「ZOOM H1」は、同社のプレスリリースによると、2010年の発売から7年で約100万台を出荷したとのこと。安価で高性能かつシンプルな設計と、一般的なデイリーユースに選んで失敗の無いモデルと言えます。実際、私も2台買って並行稼働している程。


一方で同じくZOOM社のラインナップにおいて、H1とは対局を成すのが、ハイエンドモデル「ZOOM H6」。実は私、このH6も愛用しております。
 
ともに主な用途は、娘の音楽発表会(ピアノ発表会や合唱コンクール等)の収録なのですが、H1とH6其々を用いて、最もベストに録れた音源を採用しています。
 


子供の音楽発表会の類は、ハンディレコーダーの設置箇所も当日のその場にならないと分からない事や、たまたま設置した場所の近くに座った他の観客がボソボソとお喋りをしているのを拾ったり・・・なんて事があります。
 
・・・まぁ、子供の発表会なんてそんな感じですよね。故に複数台(私の場合は2台のH1と、1台のH6で合計3台)のハンディレコーダーを設置してリスク分散するという訳です。
 
 
そうした運用の中で気づいたのは、エントリーモデルのH1と、ハイエンドモデルのH6では約4倍の価格差があるものの、H6が必ずしも良い音になるとは限らない、という事です。もちろん、前述のようにリスク分散のためにマイク設置場所も違うため、イコールコンディションでは無いのですが、同じメーカーでも其々に特性の違いが出るものだな、と感じておりました。

そこで、この特性の違いを知りたいと考え、イコールコンディションを作りやすい環境としてカーオーディオを用いてH1とH6の音を比較してみました。


結論としては、ハイエンドモデルだけあって、H6の方が安定感ありますが、改めて比較してみると、エントリーモデルであるH1の良さに惹かれたりもします。

「生録(ナマロク)」とは実に奥の深い世界と再認識した次第です。〔了〕