キモチに余裕がある日は、オールドレンズ遊び


Today,I have a room in my mind.(今日は心に余裕があるので)


そんな日に使いたい。以前の記事でご紹介したNikon 1(CXマウント)にキヤノンEFマウントのレンズを搭載可能にするマウントアダプターのその後について。

私の持つNikon V1ではマウントアダプターを介すると、AE(自動露出)が効かないダケでなく、背面液晶にリアルタイムに露出が反映されないので不便(というか使い物にならない)という話を紹介しました。

ただし、このイケズなNikon V1背面液晶でリアルタイムに露出反映させる方法が実は1つダケありまして、現在はその方法を活用してマウントアダプター遊びを(心に余裕のあるときに)しています。

その方法とは「動画モード」に切り替えて静止画を撮影する方法。


上記のように動画モードに切り替え且つ「M(マニュアル)」モードに切り替えると背面液晶に露出がリアルタイムに反映されます(他のミラーレス機なら当たり前の事なのでNikon V1ユーザー以外には「コイツ何いってるんだ?」状態かと思いますが)。

単純に動画モードに切り替えただけでは「レンズを確認してください。レンズが装着されていないと撮影できません。」と意地悪なエラー表示がされて操作できないので、動画に切り替えた後にさらに露出モードを「M」に切り替えて、ようやく上記画像のようになります。

これでようやく露出をリアルタイムで確認しながら撮れる訳ですが、写真だとアスペクト比「3:2」の解像度 3872 × 2592 pixなのに対し、動画モードからの"静止画の切り出し"で撮影するとアスペクト比「16:9」な解像度 3840 × 2160 pixとなります。

16:9の画角を好んで使う私としては問題ナシですが、唯一、動画モードからの静止画の切り出しでは「電子シャッター」になるのが残念なところ(Nikon V1はメカニカルシャッターの小気味好い音と感触が特長なだけに)。
 
 
装着したレンズはキヤノンが1960年代に製造したFLマウントの「FL 50mm f1.4」。Nikon 1では焦点距離が約2.7倍なので135mm相当の単焦点望遠レンズとなります。


f1.4の明るさを持ちますが、絞り開放付近ではEFマウントアダプター(FD→FL)に装着されている補正レンズの影響で霞みが掛かったような甘々描写になるので使えたものではありません。


↓絞りf2.0での撮影

このように開放付近では霞んだ写りになりますが、これも「味」として愉しめるのであれば、アリかも知れませんね。
 
↓絞りf4.0での撮影

ISO値(ISO100)とシャッター速度(1/100)はそのままに、絞りをf4.0まで絞ってようやく上記のような感じになります。ピントは・・・少しズレてる感は否めませんが・・・Nikon V1はフォーカスポイントの拡大表示機能が無いため、マニュアルレンズでのピント合わせが難しいですね。


心に余裕のあるときに、こうしたマニュアルレンズ且つ、マニュアルモードで撮影すると、100年前から変わらない写真撮影のセオリー・・・つまり「光」「シャッター速度」「感度」という三要素を意識することができ、実に趣き深いです。[了]