高城剛の言う「白シャツの魔力」は本当だった

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Photo by HansHolt.

定住拠点を持たずに、年の大半を海外各地で過ごす事で知られる、高城剛氏(彼が何者なのか説明するのは難しいのですが最も伝わりが良い表現は「沢尻エリカの元夫」)。

新型コロナ感染拡大の影響から、そんな高城氏も2020年3月からは渡航が難儀となった海外ではなく、日本国内に限って各地を移動されているようです。


Flight to Hokkaido on Japan Airlines(JAL).

そんな高城氏が自著で語っていたのが「白シャツの魔力」。率直に言って怪しい雰囲気漂う風貌と、尋常ならざる頻繁な海外渡航歴から、各国の入国審査で不審がられる事も多いようです。

そこで高城氏が自ら実証したのが「白シャツの魔力」。白シャツを着ると印象が良くなり入国審査でも難儀しないとのこと。

一見、冗談のような話ですが、私たちの無意識な心理に根ざした深い部分を突いた発見だと考えます。このエピソードを読んで以来、私も白シャツが公私共に定番となりました。

 

Baggage.

高城氏が愛用している白シャツは、THOM BROWNE(トム ブラウン)のボタンダウンシャツ。1着35,700円との事でさぞかし良い着心地とラインなのかと思われますが、流石にホイホイ買える値段ではありませんし、タックインして着ることが想定された長めの着丈が私の好みでは無かったので一安心(?)。

また、高城氏は自ら立ち上げた「NEXTRAVELER」レーベルでオリジナルの白シャツも手掛けます。一説にはTHOM BROWNEのシャツを参考にされたそうですが、サイズラインナップを見ると着丈も標準的である上に、ヘビーなトラベラーである高城氏の拘りとして、ノンアイロン性能を高めているようです。販売は氏のメールマガジン購読者に限られていたようですが、20,000円以上したようで、こちらも中々の価格帯ではあります。

結局のところ私が愛用しているのは、無印良品の「洗いざらしオックスボタンダウンシャツ」。オーガニックコットン100%で、洗いざらし感のある風合いが気に入っており、オンでもオフでもこればかり愛用しています。

カジュアル感の強めなシャツはタックアウトで着たい派なので、無印のシャツの着丈が短めなのが気に入っています。よく知られるように、無印は2000年代のはじめ、ヨウジヤマモトがデザインを手掛けていた事もあって、とくにシャツの形が良くなったと考えます(※山本耀司氏がデザインしたのでは無く、ヨウジヤマモト社がデザインを担当)。

なにより価格が2,990円とお手頃。そして今気づいたのですが2020年10月から1,990円に価格改訂されたようで、思わずネットストアで追加注文しちゃいました(その後、再び値上げして元の価格に戻りましたが)。無印の白シャツは最強ですね。

 

Pelican 1440 Protector Top Loader Case.
先日、撮影機材を満載にしたペリカン1440ケースを空港の手荷物カウンターに預ける際、無骨なケース外観と相まって尋常じゃない重さ故に、対応した地上係員が警戒したのか何度も確認され、わざわざ中身を開けて見せるハメに。

この経験から、帰りの便では白シャツを着てみたところ、ケースと中身について何点か質問は受けたものの、すんなりパス。これぞ、まさに"白シャツの為せる技"と言えるのでしょうか。〔了〕