コンデジDMC-LX9用ダミーバッテリーで長時間の動画撮影を実現
ここ20年を振り返り、私たちの生活で最も変化を遂げたものの1つに「バッテリー」の存在があります。
手元のスマートフォンを代表格に、カフェで読書する際も文庫本からタブレットに置き換わり、カメラもフィルムからデジタルに、そして腕時計に至るまで、ありとあらゆる所にリチウムイオン電池が使われている事が分かります。
加えて私たちは日々、これらバッテリー残量をキープすることに少なくない注意を払い続けています。なぜなら、これらバッテリーを必要とする各種ガジェットたちは高いパフォーマンスと引き換えにバッテリー残量を大食いする他、使われ方によって必要とするエネルギー量が異なる関係から、どうしても推定バッテリー残量を正しく未来予測できない問題を抱えているためです。
使用中のガジェットのバッテリー残量が赤く警告を発した途端に“即落ち“した経験は誰しも一度や二度では済まない筈です。
先日、仕事の関係で人物の動画撮影を行う機会がありました。その際に用いたのが私物パナソニックの高級コンデジDMC-LX9。
ポッケに入る小さなカメラながら、1インチセンサーを搭載し、レンズも広角24mm〜望遠72mm(4K動画撮影時はクロップされて36〜108mm)相当、絞り値もf1.4〜f2.8(35mm判換算でf4.0〜f8.0に相当するボケ量)と高性能さが特徴の機種で、簡単なインタビュー撮影では十分な性能を発揮してくれます。
その一方で、DMC-LX9のアキレス腱とも言えるのがバッテリー容量。僅か680mAhの小型バッテリーではメーカー公式値でも約30分間の動画撮影しか出来ません。実際、先日のインタビュー撮影時も最後の方ではバッテリー警告灯が点灯し続け、非常に焦りました。
インタビュー撮影では会話の途中でバッテリー交換するのも憚られる為、やはりコンセントから直接に電源供給をし続ける運用が必要と考え、ダミーバッテリーを購入してみました。
それが冒頭の写真にあるRaeisuspの「DC DRIVE CABLE」。私が購入した時点での価格は僅か2,590円。パナソニック純正のダミーバッテリー(DMW-DCC15AとDMW-AC10の組み合わせ)では約12,000円しますので、純正品の1/4以下の値段で買えてしまいます。
とりあえず試してみた限りでは問題は無く使うことが出来ています。私は持っていないので試せていませんが、それなりの出力があればモバイルバッテリーから電源を送ることが出来るのは、純正品には無いメリットです。
ちなみにRaeisuspというのが企業名なのかブランド名なのか不明ですが(公式Webサイトは見つからず、Facebookページのみ存在)、なによりRaeisuspを何と読めば良いかが最大の謎。YouTubeでレビュー紹介している英国人も「・・・なんて読むか分からん」と匙を投げていましたからね。〔了〕