コールマン508A、メンテナンスで再始動。

1994年、大学生だった私が初めて買った本格的アウトドア用品が「コールマン508A」なるガソリンストーブでした。
当時は丁度、第一次アウトドアブームで、コールマン508Aをノースフェイスのバックパックに入れ、ヤマハのオフロードバイクに跨ってあちこち出かけては訪れた先々でカップ麺を食べたりしていたものでした。
・・・月日は流れ、2022年。実に28年が経過したコールマン508Aが、ついに故障。
燃料バルブ付近から気化したガソリンが漏れ、点火しようとするとストーブ本体丸ごと火だるまになる(!)という恐ろしいものでした。思えば購入から一度もメンテナンスする事なく28年間も使い続けてきたのですから無理もありません。
ネットで調べてみると、よくあるトラブルのようで、原因はバルブ付近のOリングのゴムが経年劣化により燃料漏れを起こすというもの。Amazonで1,000円程で売られているOリング、どう考えてもホームセンターで100円も出せば買えるものですが・・・サイズ適合を調べるのも面倒なので、ここは大人しくAmazonにて購入しました。

バルブのつまみ付近から漏れるのが定番とのことで、六角状のネジを外します。専用工具も売られているようですが、小さなモンキーレンチでチマチマ回して外します。

交換前のOリング。取り外してみると劣化で弾力が乏しい張りのないゴムと化していました。

交換後のOリング。うん、厚みが全然違いますね。これなら気化したガソリンも漏れ出ないでしょう。

点火してみると無事、青白い炎が蘇りました。ガソリン漏れもなく綺麗な炎が灯ります。

微調整して、最適な炎の大きさに。・・・美しいですね。
今回、バブル部分のOリング交換を行いましたが、本来はバルブ然り、燃料の通り道のジェネレーターや吹き出し口の目詰まり等、定期的なメンテが必要と言われます。
ただ、前述のように28年間ノーメンテでも、いまのところ今回交換したOリング以外には問題は出ていないので、これ以上は手を入れずに使い続けることにしました(笑)。
コールマン508Aの良いところは一度着火すれば火力が安定していることです。

以前、車中泊キャンプした寒い真冬の森の中でも活躍してくれました。確かにガス式は手軽ですが、この安定した火力はガソリンストーブの替え難い魅力です。

再びアウトドアブームな昨今ですが、私はというとコロナ後遺症ですっかり外に出るのも困難になってしまった為、ここ暫くは専らベランダ晩酌で活躍してもらっています。
若い人たちの間では「べランピング」と呼ばれる洒落乙な取り組みをされている方々もいるようですが・・・そんなキラキラした世界、アラフィフおっさんな私には無縁。
今日も今日とてベランダで酔っ払う訳であります。〔了〕