ヤマハ小型スピーカーNS-10MMTの簡易卓上スタンド


ヤマハの小型スピーカー「NS-10MMT」を机の上に置いて聴いていたのですが、小型さ故に耳より幾分低い位置で鳴っているのがずっと気になっていました。そこで、卓上での簡易スタンドとして”足”を付けたのが冒頭の写真です。


この類の小型スピーカー用には、椅子に着座した際に耳に真っ直ぐ音が届くよう、傾斜角度を付けた卓上スタンド(デスクトップスタンド)が幾つか売られています。

U-Turn Audio Orbit Turntable

(Photo by Adam Chandler) 上記は米国Audioengine社製「Audioengine DS1」という卓上スタンド。ちょうど同社のアンプ内蔵小型スピーカー「Audioengine A1」や「Audioengine A2」のサイズに最適化されています。

他にもスピーカー用の卓上スタンドとしては、こんなのとか、こんなのとか、こんなのとかをネット上ではよく目にします。・・・が、いずれのモデルも私の使うヤマハNS-10MMTにはサイズが微妙だったり、角度が調整できない等の欠点があったので自作することを決意し、ホームセンターに向かいます。

 

Attach a simple pedestal to YAMAHA NS-10MMT.

ヤマハNS-10MMTは、サイズ僅か107W×191H×141Dmmと、とても小さなスピーカーです。

元々、サラウンドのリア用スピーカーとして発売されたもので、2本セットで僅か18,000円(税別)という格安品ながら、ヤマハの伝統的な2Wayスピーカーのデザインを継承した端正な面持ちと素性の良さが支持され、販売終息から、かなりの年月が経過した現在も一部に熱烈なファンのいるモデルとなっています。

私は過去にウーハー側をフルレンジ化する改造を行いましたが、これにより音の厚みが増し、更に気に入りました。

  

Attach a simple pedestal to YAMAHA NS-10MMT.

前述のようにNS-10MMTは元々サラウンドのリア用スピーカーと設計されている為、背面と底面にネジ穴が施されています。

ホームセンターの店頭で、スピーカーのネジ穴を活かしつつ、何か良いスタンドを自作できないものか色々と物色していたところ、汎用のステーアングル「LP-NO69B」を直付けしちゃえば良いや、となったのが上記画像です。

このステーの良いところは、装着位置を前後に移動することでスピーカーの傾き角度が変更できる点にあります。市販の各種スタンドが傾き角度固定なのに対し、ステーを用いたこの方法では自分で好きな角度に調整が可能です。

 

Attach a simple pedestal to YAMAHA NS-10MMT.

角度はこんな感じにしてみました。当初は見た目がカッコ悪いかな?と思っていたのですが、ちょうどスピーカーの影になってほとんど見えず気になりません。

また、スピーカー筐体の振動を机に響かせるのも心配していましたが、私がNS-10MMTで聴くのは静かなピアノ曲が中心であることや、耳に近い位置で聴くことから其れほど音量を上げる事も無いので振動が机に響くことはありませんでした。

そもそもスピーカーユニット自体が僅か9cmなので、かなり音量を上げても机の振動には至りませんでした。

 

・・・このように、懸念していた点は特段問題にはならず、其れでいて狙っていた効果はしっかり得られたので大満足です。

真っ直ぐ音が耳に飛び込んで来るのは勿論ですが、いままで机の上に置いていたときは少なからず机から音が反響していたようです。

この足で角度を付けることで、そうした反響の解消にも繋がり、より澄んだ音に(なった気がします)。

 

スピーカーは位置や向き、そして角度がとても大切である、と(チープでプアな構成だからこそ余計に効果が大きく)感じました。〔了〕