ワイヤレス用にKZ ZSN Proを購入


激しく今更ですがKZ Acoustics社製「KZ ZSN Pro」を購入しました。同社のBluetoothワイヤレスモジュール「AZ09 Pro」と組み合わせて使う為です。


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以前より私は同社のイヤホン「KZ ZAX」を愛用しています。KZ ZAXは澄んだ伸びやかな中・高域の音色が好みです。


KZ-AZ09 Pro + KZ ZAX.

音質重視の際は有線ケーブルで接続し、機動性重視の際はBluetoothワイヤレスモジュールに装着して外に持ち出す運用が可能です。

先日も移動時間の長い旅で、ゆっくり音楽を聴いて過ごそうとKZ ZAXとワイヤレスモジュールAZ09Proを持っていったのですが、いざ飛行機に乗って使おうと思ったら・・・


ガーン!(←昭和な表現)。蓋をあけてみてショック。

上記のように肝心のイヤホン部分は自宅に置いてきた有線ケーブルに装着したまま忘れてきたようで、ワイヤレスモジュールにはイヤホン部分が装着されておらず使えませんでした・・・。

頻繁に有線と無線で着け外しをしていたのですが、よりによって長時間移動の際にやらかすとは・・・。

 

上記の反省から有線と無線での着け外しの運用を止めて各々に装着しっ放しにする事にしました。

愛用の「KZ ZAX」をもう1個追加で買ってワイヤレスモジュールに付けっぱなしにしておけば良いのでしょうが、音質的に自ずと限界のあるBluetooth(※)に安いとは云え7,000〜8,000円するKZ ZAXを装着するのも勿体無い。そこで2,400〜3,000円弱で購入できる「KZ ZSN Pro」を選びました。

(※私の使うiPhone/iPadではBluetoothコーデックもAACに限られる為。AACは48kHz/16bit、ビットレートは非公表。スペック的に音質面では必要十分な性能なのでしょうが、元音源をAACコーデックに変換する際の音質の劣化はこれまで体感的にも若干ありますからね・・・)

KZ ZSN PRO.

KZ ZAX」が7BA+1DD構成なのに対して「KZ ZSN Pro」は1BA+1DD構成。比較すると廉価な構造なのが分かります。

ただ音の傾向は「KZ ZAX」も「KZ ZSN Pro」も似ており、Bluetoothワイヤレスモジュールに装着して優位な差は感じられません。正直に告白すると区別が付かない程です(苦笑)。

有線接続では音の解像度に若干の違い(=7BAで値段も高いZAXの方が解像度が若干高い)はありますが、「KZ ZSN Pro」の音が物足りない訳でなく、むしろ「どちらも良い音」「両方とも好きな音色」の違いと感じます。

KZ ZAX」愛好者にとって「KZ ZSN Pro」は似た傾向の音色を持った安価なサブ機として選択肢になり得ると考えます。

 

KZ ZSN PRO.

KZ ZSN Pro」をワイヤレスモジュール「AZ09 Pro」に装着した図。これで合計8,000円弱。

最近流行りのノイズキャンセリング機能はありません。カナル式イヤホンで十分に密閉性ある耳の穴に最適なサイズのイヤーチップを選べばノイズキャンセリング機能は不要と私は考えます。

僅か8,000円弱の組み合わせですが、音質的には3万円程度のワイヤレスイヤホンに負けていないどころか寧ろ優っていると感じています。

 

肝心の音質は散々ネット上にレビューが出ているので、今更言葉を重ねる必要も無いでしょうが、1つ指摘したいのはネット上でよく見かける「KZ ZSN Proはドンシャリ音」なる評価は些か誤解があると考えます。

私の感じるところでは「ドン」という程には低域は強く無いと感じますし、高域寄りな音なのは確かですが「シャリ」つく感じもそれ程ありません。

尤も、私のようにアラフィフ年齢になると高域が聴き取り難くなっている為に「シャリ感」が若者より感じないのかも知れませんが。

そして、この「KZ ZSN Pro」(2019年)の後継機には「KZ ZSN Pro X」(2020年)なる機種が存在しています。価格もほぼ同じ。私は未だ試せていませんが、音の傾向としては高域をやや抑え中域が聴きやすくなったと専らの評判です。

普及価格帯オーディオにおける中華メーカーの躍進は本当に凄いですね。かつて「Made in Japan」な製品を通じて日本への尊敬や親近感を持った人が世界中に現れたように、「Made in China」が特別な意味を持つ時代が来たと感じます。[了]