結局、EarPodsが遠隔オンライン会議に最適だったりする

ZOOM H1 Audio Interface Mode (Work from home).

最近になって遠隔オンライン会議をする際に「お前のマイク、音質が悪い。周囲の音を拾い過ぎる。うるさい」と苦情を受ける事が急増しました。


そこでヘッドセットを買い直したり、超指向性マイクを購入してみたり、色々と試みたのですが一向に改善されず。どうしたものか・・・と困り果てていたら、ナンと原因はPC本体側に内蔵されたマイクも"ON"になっていた為でした(!)。いつの間に設定が変わっていたのやら。

 

とまれ、原因に気付かずに色々と買い揃えたマイクやヘッドセットたち(苦笑)。それらを試す中で、ベストと言えるヘッドセット(ヘッドフォン+マイク)が見つかりました。結論から言うと、(きっとアナタの家にも1つは転がっているであろう)AppleのiPhone等に付属していた4極プラグ時代の純正イヤホン「EarPods」だったりした訳です。

 

純正イヤホン「EarPods」の利点は、偏に「使い勝手」と「音質」が最もバランスされている点にあると考えます。これも散々言われている点ですから、目新しい話では無いですけれども、色々と試した結果、やっぱり皆さんが言うようにEarPods最高!を再確認した次第でした。

EarPodsの何が良いって、まず、カナル型イヤホンの場合、耳栓をしたような状態となる関係から、自分の喋る声が頭の中で篭って響くのが喋りにくかったりしますが、オープン型な「EarPods」では装着時の圧が抜けるので篭りません。

また、カナル型イヤホンは周囲の音を遮断してくれるのは良いのですが、ついつい声が必要以上に大きくなりがちです。自宅でのテレワークなら良いでしょうが、周囲に人がいる職場での遠隔オンライン会議の場合には迷惑だったりしますよね。その点、これもオープン型な「EarPods」では良い意味で周囲の環境音が耳に届くので、無闇矢鱈に声が大きくなる事も避けられそうです。


私の場合、冒頭の写真にあるように、外部オーディオインターフェースとして、ZOOM社のハンディレコーダー「ZOOM H1」をUSB接続し、そこにEarPodsを繋ぐ運用にしています。ZOOM H1にはオーディオインターフェースとして駆動できるモードがあり、USB接続するだけで簡単に切り替え可能です。オーディオインターフェースのモードでは電池も不要で、USBバスパワー電源で駆動してくれる点も大変便利。ドライバーもWindows標準ドライバーで対応してくれます(私の業務用PCはインストール権限が制限されている為、これはとても大切なポイント)。

ZOOM H1経由にする理由は、その方が音質も良い(安定する)他、入力・出力ともにボリュームをZOOM H1本体にある手元の物理ボタンで100段階に細かく調整できるメリットがあります。いちいち画面上の操作パネルを探して調整しなくても良いのは意外に便利だったりします。

他にも、ZOOM H1を外部オーディオインターフェースとして接続すると、自分のマイク越しの声がリアルタイムに(遅延なく)自分のイヤホンから聞くことができるのも便利です。通常、自分の発する声がループバックされると喋りにくいものですが、遅延なく自分の声を聞ける状態というのは、いわゆるカラオケのように、自分で声のトーンを確認しながら喋ることができるのは意外に便利だったりします。

また、必要であればMicroSDカードに会話のやり取りを記録させておくこともできますから、議事録とかの際にも便利ですね(私の勤務先では禁止されているので使ってはいませんが)訂正:オーディオインターフェースのモードで作動している時はZOOM H1本体側の機能を使っての録音できないようです。

 

EarPodsをZOOM H1に接続する際の注意点として、EarPodsの4極プラグを、ZOOM H1で用いる3極プラグ(それも出力側と入力側の2系統)に変換・分岐させる必要がある点です。ここでヤヤコシクなるのが、4極プラグにはピンアサインの規格に「CTIA」というのと「OMTP」という2種類が存在し、それが見た目上、区別つかない点にあります。



EarPodsの4極プラグは「CTIA」規格なので、これに対応した3極プラグへの変換・分岐を行うアダプターが必要です。私が用いたのはエレコム製「AV-35AD01BK」

Amazonの製品紹介ページには「※Macintosh及び、iPhone付属のイヤホンには対応いたしません。」と記載があり、そしてレビューにも「iPhone純正のイヤホンは使えなかった!」と低評価をつけている人いますが・・・私の試す限りは、これはEarPodsに対応したCTIA規格の4極プラグであり(エレコムのWebサイトにもCTIA規格である点が書かれており)、そして実際に使えています(!)。一体、何が本当なのやら。少なくとも私は使えました。

 

若干、物々しくなりますが、電池いらずな小型オーディオインターフェースとしてZOOM H1は重宝します。EarPodsとの組み合わせ、とても手軽&身軽でお勧めです。〔了〕