スピーカーコーンの”漂白”
愛用のヤマハ製NS-10MMT、書斎の卓上スピーカーとして重宝しています。
これまでもウーハー部分のフルレンジ化をしてみたり、エンクロージャー(スピーカー筐体)内に吸音材を入れてみたり、と遊んできましたが、経年劣化によりスピーカーコーンの黄ばみが目立ち始めました。
そこで、スピーカーコーン紙を"漂白"して眩い白さを取り戻すことにしました。私は非喫煙者で、スピーカー設置場所も日陰なのですが、それでも経年劣化でコーン紙の黄ばみ変色は避けられません。
・・・と、本来であればBefore/Afterで黄ばみがどれだけ取れたかを紹介するのがセオリーですが、Beforeを撮り忘れてしまったので、作業後のAfter画像のみとなっている点、ご容赦ください。
どうです、冒頭の写真。純白のスピーカーコーンが眩いではありませんか!
さて、コーン紙の黄ばみリペアには大きく2つの方法があります。1つが「着色」(塗装)によるもの、そしてもう1つが「漂白」によるものです。
前者の「着色」は、色ムラが出たり、中央のセンタードーム(キャップ)部分の樹脂接着剤(黒色部分)に掛からないよう塗装するのが難しい等ありそうなので諦め、後者の「漂白」を選ぶことにしました。
ネット上には先人たちの様々なノウハウが掲載されていますが、概ね定番セオリーとしては以下の3点に集約されます。
・キッチンハイター等の塩素系漂白剤を使う
・漂白剤は3倍希釈(=原液1に対し、水2を加える)する
・ハケで塗るとムラができるので”霧吹き”で何度も時間を置いて重ねて吹きかける
私の場合、もっと手っ取り早く作業したかったので・・・
・キッチンハイター等の塩素系漂白剤を使う
・2倍希釈(原液1に対し、水1を加える)の濃さ
・ハケでガッツリ塗ってドライヤーで強制乾燥。乾いたら上塗りの繰り返し
の方法で行いましたが・・・特段、問題は無いように思えます。
コーン紙が乾いたら二度目、三度目、、、と塗っていく事で手早く終えることができました。また、スピーカーユニットを取り外すのも面倒なので、エンクロージャーに装着したままハケで塗り塗りしていたのは、我ながら丁寧な仕事とは言えませんね(苦笑)。
注意点としては、塩素系漂白剤は非常に強力な漂白力がある点です。ハケで塗るときにほんの一滴でも液が服についたり、ほんの一寸でもその辺に飛び散ったりするだけで服なりソファーなりが色落ちしてしまうので、とにかく注意が必要です。
さて、純白に蘇ったNS-10MMT。音質的には変わらないものの、純白のスピーカーコーン紙は見ていて美しく、実に気分が良いですね。〔了〕