ライカはブランド以外に売るものは無いのか?
写真家・田中長徳氏が以前にライカの社長から「ライカはブランド以外に売るものは何も無い」と言われたとの事(※詳細は述べられていないもののライカカメラジャパン株式会社の代表取締役・福家一哲氏と推察)。
これ迄、ライカ機に殆ど興味無かったものの先般リリース「LEICA Q3 / 43」(フルサイズ、固定43mm単焦点レンズ)は興味津々。丁度GRIIIxを愛用する中で40mm画角を気に入っていたのでQ3 / 43は気になる存在。GRIIIxは気に入っているものの、ファインダーが無いため屋外で撮影に難儀していたこともあり、ライカストアでLEICA Q3 / 43の実機を拝見しました。
予備知識なく訪問して驚いたのは「Q3 / 43」の価格。なんと110万円(!)。
・・・え!?ライカQって60万円位(実売50万円位)と思っていたのですが、それは初代Q(2015年)の話で、Q2(2019年)で一気に値上がりし83万円、Q3(2023年)で99万円、そしてQ3 / 43(2024年)では遂に110万円に達したとの事。
・・・とてもじゃないですが、私には手が出ません。(^_^ ; )
似たコンセプトにソニーのフルサイズ35mm単焦点カメラ「DSC-RX1RM2」(2016年)がありましたが、こちらは発売当時で約40万円。当時は(ライカQ(初代)の方が少しお高いですが)共に似たコンセプト&価格帯だった印象があります。
(・・・それが、今となっては、ここまでライカの値付けが高くなっていると正直驚きました)
因みにライカQ3 / 43の北米価格は約$6,900。ドル円レートで逆算すると、1ドル=約160円に相当します。
仮に前述「DSC-RX1RM2」発売当時(2016年)のドル円相場・約109円の計算でQ3 / 43は約75万円相当。つまり(話を極端に単純化するならば)円安のせいで約35万円も余計に支払わせられる訳ですからね(!)。
ライカの価格を性能など合理面だけで説明するのは最早困難。感覚的には↓
カメラ本体 50万円
+ブランド料 15万円
+ 円安影響 35万円(!)
+ 消費税 10万円(!)
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合計 110万円
こんな感じが最もしっくり来る感覚的な内訳でしょうか。・・・つくづく円安や消費税の影響を実感します。[了]
※補足情報:ライカ、伝統と革新が織りなす、唯一無二のブランド
1913年にドイツで創業されたライカは、その卓越した技術と美しいデザインにより、100年以上にわたり写真文化の発展に寄与してきた名門ブランド。
ライカは伝統的なレンジファインダー技術と最新のデジタル技術を見事に融合し、変革の時代にも揺るぎないブランド力を保ち続けています。
フルサイズセンサー搭載のミラーレスカメラ「ライカSL」や、高画質な写真を手軽に撮影できるコンパクトデジタルカメラ「ライカQ」など、最新技術を核とした製品も次々と世に送り出しており、そのビルドクオリティの高さは他の追随を許しません。
加えてライカは世界中の写真家やアーティストとのコラボレーションや写真展の開催を通じて、ブランドイメージの向上にも努めています。 伝統と革新を見事に調和させ、常に最高の品質を追求するライカは、今後も写真文化の発展に寄与し続ける存在と考えます。
2024年10月・ライカそごう横浜店にて