メガネが壊れたので、瞬間接着剤で修理してみた


愛用のセルフレーム眼鏡 FourNines(999.9 / フォーナインズ)の「NP-16」が壊れたのでDIY修理をしてみました。それは、もう見事にフレーム中央からポキっと割れたものです。



以前にFourNines直営店(銀座並木通りSalon)に行ってメンテに出した際に店員さんから「フレーム中央にヒビがありますね」と指摘を受けてから約1年・・・ある日、突然に警告された通りポッキリと折れた訳です。

特段なにか特別な事をした訳ではありませんが、フレーム中央部は日々の利用シーンにおいて応力を受けやすいようですね。レンズ交換をして未だ1年に満たなかった事もあり、このまま諦めるには惜しく、修理することにしました。

パーツ交換に約2万円(丸ごと買い直すとフレーム定価:39,600円/レンズも含めると約7万円程)掛かると言われたことや、パーツ欠品のため入荷まで2ヶ月程掛かると言われたこともあり、DIYでの修復を試みることに。

結論としては、十分実用に耐えうる強度で修復できました。


まず用いたのは瞬間接着剤。LOCTITE(ロックタイト)製「強力瞬間接着剤 パワージェル 多用途 4g (LPG-004)」で接着。接着剤の説明書にも書かれているように「接着面の小さいメガネのフレーム等には使えません」とのこと。

ただ、通常のセルフレームと異なり、FourNinesのNP-16では下記画像のようにフレーム中央部のブリッジ部分を横断するようにチタン素材で覆われています↓


このブリッジ部分の「渡し」があるので、これをベースに左右のフレームを瞬間接着剤で接着するイメージです。チタンの表面処理を剥ぐためヤスリで削って、そこに瞬間接着剤で固定してみました。

※こうした「渡し」が無いセルフレームの場合、分離した左右のフレームを連結する目的で骨組みとなる針金をブリッジ部に埋め込む等の補強が必要なようです。



とりあえず接着が完了した状態。

瞬間接着剤がはみ出た箇所や、瞬間接着剤に特有な接着面が白濁する問題もあり、よくよくブリッジ部分を見ると接合面に白い縦スジが見えたりしますので、これらを仕上げていく必要があります。


そこで登場するのが小型リューター。私のはAmazonで2,000円チョイの安価なものですが、電池式では無くAC電源タイプであれば安価でもパワフルで十分に使えます。

リューターを使って、はみ出た瞬間接着剤を削り取るのと併せて、フレームの小傷もプラモデル用のコンパウンドで磨き上げます。尚、リューターの威力は凄まじく、ちょっと油断するとフレームが簡単に削れてしまうので、コンパウンドによる仕上げ磨きは面倒でも手でやるのが無難です。



最後の仕上げは接合面であるブリッジ部の隙間を埋める作業。ホンの僅かなヒビ跡のように残る隙間には、黒いクレヨンを刷り込む事で上記写真のように完全に目立たなくできました。

個人的にFourNines「NP-16」はマスターピースな逸品と思っており、とても気に入っているだけに無事修復できて良かったです。ご参考まで。[了]


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