単一指向性コンデンサマイク「VW-VMS10」を試す


合唱や演奏会などのベストなマイクでは無い・・・のですが。

Panasonic製の単一指向性コンデンサマイクVW-VMS10を装着。週末、長女の所属する合唱団でのコンクールに向けて機材準備。


今回、上演中のスチル撮影は禁止なものの、音を出さない動画撮影ならOKとの事で一眼レフで動画収録を検討しています。それなりに大きなホールなのですが、70mm(換算112mm)あれば距離は十分に足りるので先日紹介したEF 24-70mm f2.8L IIを装着することにしました。

愛用のEOS 7D Mark2では1080pの2K動画しか収録できませんが、暗いコンサートホールでは明るいズームレンズとAPS-Cのセンサーサイズで乗り切った方が良いと判断した為です。4Kビデオカメラの1/2.5インチなセンサーサイズよりはアドバンテージがあると考えました。

映像は何とかなるにしても、もっとも悩ましいのがマイク。いつもピアノ発表会では周囲の雑音を拾わないよう、前方席にスタンドを立ててハンディレコーダーのZOOM H1を設置しておくのですが、今回は三脚等の使用も禁止されているため、そうした置きっ放しな録音はできず・・・

そうなると撮影するカメラ位置から音を拾わねばならないのですが、これに最適なマイクが中々見つからず。結局のところ上記画像のVW-VMS10に落ち着きそうな感じです。

VW-VMS10は1万円弱で買える手頃なコンデンサマイクで、明瞭に音を拾ってくれる良質なマイクではあるのですが、如何せんインタビュー収録なら兎も角、音楽収録には向いているとは言えないマイクです。

以前、愛車のカーオーディオ(メーカー純正オプションのBOSEサウンドシステム)でZOOM H1VW-VMS10で録り比べてみたことがあります。↓

このとき感じたのはVW-VMS10はシッカリと音を拾おうという姿勢と引き締まった音質は評価できるのですが、ホワイトノイズと呼ばれる「サーッ」としたノイズが常に載っている感が目立ちます。正直、音楽録音向けか?というと微妙な感じ。

単一指向性コンデンサマイクという事で狙った遠くの音を拾うのは得意なようですが、周辺の音も根こそぎ拾ってくれるんですよね・・・

以前、その道のプロに、どんなマイクを使えば良いかアドバイスを求めたのですが「音楽演奏ならステージ上に設置したマイクからライン入力で録らない限り、周囲の雑音を避けるのは無理筋」との事。どんなに高価なマイクを買っても、後方席から録れば必ずステージとマイクまでの間の観客席などから出る雑音は入ってしまうという事なので高価なマイクを試すには至っておりません。

・・・さて。VW-VMS10でどの程度録れるものか試してきます。〔了〕