子供の発表会での録音に使うマイク


先日の記事でも触れたのですが、長女が参加する音楽コンクールでの動画撮影にパナソニック製小型コンデンサーマイク「VW-VMS10」を試してみました。


組み合わせは、カメラ本体は一眼レフカメラ「Canon EOS 7D Mark II」+レンズ「Canon EF 24-70mm f2.8 L II」+マイク「Panasonic VW-VMS10」という構成。念のためいつもバックアップ機を用意しているのですが、その組み合わせがカメラ本体は4Kビデオカメラ「Panasonic HC-WX1M」+マイクにはハンディレコーダー「ZOOM H1」という構成。

結論を言うなら、バックアップ機の方がクオリティの納得度が高く、音も映像も両方ともバックアップ機で収録したものを使う事となりました(苦笑)。


冒頭に貼った動画をご覧いただくのが早いのですが、VW-VMS10はキレイに音を拾ってくれているものの、やっぱりホワイトノイズが耳についてしまうのです。インタビュー撮影なら後処理でホワイトノイズのみ除去しても違和感ありませんが、歌声や音楽だと後処理で音が歪んでしまうので違和感が出てしまい、結果としてホワイトノイズが載ったままの音を使わざるを得ない状況です。

その点、ZOOM H1で収録した音はホワイトノイズも少なく、無難に安定した音質を担保してくれています(因みに録音レベルは「80」まで上げてますがノイズ感はこんな感じです)。

本来ならZOOM H1のようなマイク+レコーダー部分を備えたハンディレコーダーとマイク単体であるVW-VMS10を直接比較する事は無いのでしょうが、どちらも実売価格帯が約1万円弱と同じくらいであった事(過去形なのはZOOM H1が後継機ZOOM H1nが登場して執筆時現在で12,000円前後に盛り返したのと、VW-VMS10は2013年に発売されたまま今日に至って実売価格が7,000〜8,000円まで落ち込んでますが)や、カメラ本体に取り付ける小型マイクとして共によく使われる入門機であった事から、敢えての比較対象としました。

VW-VMS10の音の拾い方とか好きなんですがねぇ(正直、音のキレイさで言えばVW-VMS10のほうが良いと感じますが)。いかんせん音楽コンクールの録音という用途にはホワイトノイズが厄介で不向きでした。


この結果から今後、音楽コンクールの類いの収録にはZOOM H1での運用を続けて行きたく考えます(ZOOM H1は正・副2台持っており、バックアップ体制も万全)。

2台の使い分けとしては、マイクをマイクスタンドに載せて単体でステージ近くの前列席に設置したままにして文句を言われない会場の場合は一本を前に設置しっぱなしにして、もう一本を後方から録る運用をしています。こうしておけば(子供向け発表会に在りがちな観客席にいる小さな子供や年寄りのお喋りといった)雑音が少なく、より聴きやすい方の音源を採用しています。

逆に自席からしか録音できない場合には、一方のZOOM H1は手動でレベル調整を行い、もう一方はその値から「−10〜−15」くらいの入力レベルに設定(もしくはZOOM H1の「オート」機能による自動レベル調整に設定)しておくことで想定を超えた不意な大きな音が入ってきても音割れしていない方の音源が使えますからね。
 

さて、マイクの話しはここまで。ビデオ映像での差がむしろ大きく想定以上に4Kビデオカメラ「Panasonic HC-WX1M」の映像が割と良かったので、それは次回記事にてご紹介させていただきます。〔了〕