カラスが車のフールラックを食卓代わりにしている件

 

カラスの食卓テーブルとなった愛車


カラスの頭の良さは広く知られているところですが、それを科学的に解明しようと試みた人物がいます。


ドイツの動物学者オットー・ケーラー(Otto Koehler)氏は1943年、ワタリガラスを使った実験によって数字を7まで判別できること、そしてカラス自身が論理的で合理的な思考を行なっていた事を証明します。

この実験結果を聞いて驚きよりも納得感が強いのは、何より私たち自身が実体験として、そうした彼らカラスの行動を目にする機会があるからと考えます。
 

さて、そんな賢いカラスに悩まされている昨今。上記の画像は、まさにケーラー氏が実験に用いたカラスと同じ種のワタリガラスが、近所の家庭菜園から最も食べ頃な熟したトマトを奪い、私の愛車の上を食卓テーブル代りにして食い散らかした後の様子です。

人通りの多い場所ゆえにカラスとしても落ち着いて邪魔されず朝食をいただける場所を探した末に、私の愛車の上に設置したハードケースの上を選んだのでしょう。ここなら狩場から近くて、平たくスペースがあって、それでいて人の手が届かない高さですからね。

加えてナニが賢いって、ここ4日連続で毎日隣家のその日に最も熟したトマトだけを狙っている点。半熟は無理して獲らず翌日を待つのですからね。
 

とはいえ感心ばかりもしていられず、食い散らかされたトマトと、カラスの糞で私の愛車は汚れまくり。その都度、ゴシゴシ拭き取っても翌朝にはトマトの食べ残しと糞で満たされているのですから、コッチとしてはやってられません。

きっと明日の朝も食卓テーブルとして使われていると思うと気が重いです。〔了〕