廃校を活用したステキな空間、カミニシヴィレッジ
廃校となった小学校を活用し、認定こども園として再生しつつ、スポーツ振興や地域交流の拠点化を目指した興味深い試みを実践する「カミニシヴィレッジ」を訪れました。
元となった小学校は開校から僅か30年で2019年に閉校した「札幌市立上野幌西小学校」。この施設を市内で幼稚園等の経営を行う学校法人大藤学園が引き継ぎ、2021年には認定こども園(=保育園と幼稚園を掛け合わせたような施設)を移設します。
加えて、体育館施設を地元プロバスケットボールチーム「レバンガ北海道」の練習拠点としてリニューアルした他、2023年1月にはコインランドリーやカフェコーナーの設置、更には地域交流等に活用できるレンタルスペースの開設がされています。
素敵なのは、元々の小学校校舎の面影を残しつつ、デザイン性に優れた空間にリノベーションしている点。居心地の良いモダンな形にしながらも「ああ、ここは小学校だったんだな」と感じさせる部分が残っています。
施設名「カミニシヴィレッジ」の名も、上野幌西小学校時代の愛称をそのまま引き継いでいる等、オリジンへのリスペクトが感じられます。
カフェコーナーは「おにぎり」を主体とした軽食なのも幅広い年齢層に親しみやすくて良いと感じました。私たちが訪れた日も若者から高齢者まで幅広い客層だったのが印象的です。そして、リーズナブルでとても美味しく大満足でした(とくに豚汁がオススメです)。
廃校後は取り壊しとなるケースも多い中、こうした取り組みは卒業生たちにとっても懐かしく感じられる想い出の場所として嬉しいのではないでしょうか。〔了〕