ロニー・ジョーダン「Come With Me」


西友で買い物をしていたら、懐かしい曲が流れてきました。ロニー・ジョーダン「Come With Me」、1993年にリリースされた小気味良いアシッドジャズです。原曲は1983年にブラジル人アーティスト、タニア・マリアによる名曲として有名ですね。

 

アシッドジャズは英国で1980年代から出てきたムーブメントですが、日本では英国バンドのインコグニート(Incognito)が1991年にリリースした大ヒット曲「Always There」辺りからブームが来た印象です。当時、私もアシッドジャズが持つ都会的なおしゃれさとハウスミュージックのようなビートに夢中になったのを覚えています。

アシッドジャズが人気を集めた当時、都市型若者文化は「クールでありながらリラックスした雰囲気」を重要視していましたが、程なく時代のキブンも変化し、若者たちの音楽的な嗜好やライフスタイルも変化していったために、アシッドジャズ人気も下がって行きました。

 

さて、件のロニー・ジョーダン氏ですが、2014年に51歳の若さで亡くなっています。死因は非公開とのこと。ジャズメンの最期というのはクスリ絡みであったり事件であったりと何かと穏やかでは無いケースが多いこともあって、つい深読みしてしまいますね。

著名なジャズメンたちの壮絶な最期は、音楽ジャーナリスト小川隆夫氏の著書「ジャズメン死亡診断書」(2017年 )に詳しく書かれていますので、ご興味ある方はどうぞ。〔了〕