999.9(フォーナインズ)の「NP-16」、同じ眼鏡を再び購入
歌人・枡野浩一氏は、眼鏡が壊れた際、再び同じフレームを買い直したとのこと。
いわく、眼鏡の形そのものが自身の顔を形成する要素になっている為だとか。廃盤になったフレームのため、メルカリで探して購入したと氏がラジオ番組で言っていたのを聞いたときは、長年同じ眼鏡(&それによって形成される自身の表情)に飽きて来ないものなのか、と疑問に思った程です。
【近況】いつかはこの日が来ると覚悟していました。しばらくはスキンヘッド時代にかけていた、ややスガシカオなレンズの眼鏡をかけて過ごします。ゾフィー単独ライブに感化され、突然とんがりたくなったわけではありません。ご容赦ください。もう廃盤の型で、顔の一部だったから残念です。(枡野浩一) pic.twitter.com/SLBqvCBqV3
— 歌人 枡野浩一【こういち、ますの。かじん】毎日のように「いいね」は来るけれどあなた以外の人からである (@toiimasunomo) February 19, 2017
・・・そう思っていた私も、まさかの2度同じ眼鏡を買うことになりました。愛用していた999.9(フォーナインズ)のプラスチックフレーム「NP-16」が壊れた為、自力で修理をして暫く使いつつ、次の眼鏡を探していたものの、気に入ったフレームが見つからず。
DIY修理も殊の外うまく行った事もあり、暫定のつもりが気づけば1年もの間DIY修理した眼鏡を使い続けておりました。
そろそろ次の眼鏡を良い加減作らねば、と思いつつも、イメージチェンジをしたい年頃でも無いこともあって、かれこれ5年使ってきたNP-16をまた買うことに。
若い時であれば、常に自分が「何か」に成りたい、との思いがあって、そこに近くための一歩として、服の趣味を変えてみたり、それこそ眼鏡の形状を変えてみたり、自らのイメージを手っ取り早く変えることのできるアイテムに手を出したりしたものです。
しかし、歳を重ねるに従い、「何か」に成りたい、という想いよりも、「自分」で在りたい、との意識に変わって来たと感じています。今回はそれが眼鏡でしたが、5,000円で眼鏡が買える時代に、その10倍以上のコストを掛けても変わるものは無いのですから、これは実に不思議な感覚です。
「現状維持は退化だ」と言う人もいますが、不確定要素の多い時代においては「変わらない」でいることの安定性も見過ごせない大切な要素なのかな、と新旧2本のフレームを手に、まじまじと考えてしまいました。〔了〕