"後遺症"が写真に与えた影響

COVID-19 (Omicron sub-variants, BA.1) Recovery certificate.

ダグラス・グラマン事件という1970年代末に起きた汚職事件をご存知でしょうか。今となっては事件そのものよりも、証人喚問に立った当時の日商岩井副社長・海部八郎氏が宣誓書に署名する際の「手の震え」が印象的に語り継がれています。

 

・・・さて、私事ですが2ヶ月近く前、例の”流行り病”に感染しました。現在は”後遺症”に苦しむ難儀な日々を過ごしております。

写真を趣味とする私にとって、厄介なのが後遺症による「手の震え」。あまり知られていませんが、例の”流行り病”には後遺症の一つとして「関節炎」があります。私も様々な症状と併せ関節炎(と、それによる左上半身全体の痺れ)にも苦しんでおり、その影響で「手の震え」が慢性化してしまいました。

おかげでカメラをしっかり保持することができず、失敗写真を量産しています。

 

私の所有するカメラはいずれもボディ内手ぶれ補正機構がありません。意外かも知れませんが、キヤノンEOSシリーズでは、2020年リリースのEOS R5/R6になってやっとボディ内手ぶれ補正機構が備わった状況で、其れ迄はレンズ側に搭載された手ぶれ補正機構のみに頼る構成でした。

しかも、私の使うレンズは手ぶれ補正機構が無いものが殆ど。以前の私は「カメラをしっかりとホールドすれば解決できる問題であって、手ぶれ補正など無用」と長らく強がっていた為でもあります。

   

EF 50mm f1.8 II + EOS R.

ところが、現在は手の震えに悩まされるようになり、今更ながら手ぶれ補正機構の重要性を再認識するに至ります。

とりあえず、シャッター速度をグンと上げて手ぶれの影響を最小にしようと試みることに。フィルムカメラ時代を知る身としては、ISO400よりも上げることには抵抗があり、とりわけISO1600が心理的な限界値でした。

幸い、昨今のデジカメはISO6400くらいを常用してもナンら悪影響がないのですから、完治できるまでISO感度アゲアゲで何とか凌ぎたく考えます。

 

・・・皆さまも感染にはお気をつけください。〔了〕