映画「ピアノ・レッスン」、胸糞だがテーマ曲は素晴らしい。


映画「ピアノ・レッスン」(原題「The Piano」1993年)を久しぶりに観ました。以前に観たのは大学時代だったので30年近く前でしょうか。


この映画は、そのテーマ曲として使われたマイケル・ナイマン氏のピアノソロ曲「The Heart Asks Pleasure First」(邦題「 楽しみを希う心 」)が世界的に大ヒットしたので、映画を観た人よりもこのテーマ曲を耳にした事のある人の方が多いかも知れませんね。

私も学生時代にテーマ曲が好きで、後付けで映画をレンタルビデオで借りて観たクチです。昨年、ピアノが弾ける長女に頼んで演奏してもらった程に、このテーマ曲を気に入っています。


  

ふと思い出してAmazonプライムビデオで久しぶりに再視聴したのですが・・・

やはり以前に観た時と同様に映画の内容はどうにも納得がいかず(概ね女性には好評ですが、男性にとっては胸糞な部分も)。二度目の鑑賞になるというのに、ストーリー上の必然性がよく解らないし、ラストの解釈もどうしたら良いのか戸惑いだけが残ります。

正直いって主人公の振る舞いは胸糞悪くて1mmも共感できず、以前に観た時と全く同じモヤモヤとした気持ちになりました。どうにもストーリーが理解ができず腑に落ちないのです。

 

ただ、昔と違っていまはインターネットがあるので理解できなかった部分は検索して調べることができ、不明だった部分がようやく解りました。便利な時代ですね。

ここでは詳細は控えますが、どうやら映画には原作があり、その原作には描かれていたストーリー上の大切な部分を敢えて映画では触れない事でストーリーを(わざと)解らなくしているようですね。こういう手法、私は好みません。

  

・・・とはいえ、テーマ曲「The Heart Asks Pleasure First」はやはり名曲。この映画については美しい旋律の記憶だけ残しておくことにします。〔了〕