15年ぶりに訪れた、Cafe倫敦館。
札幌市中心部にある、1976年創業の老舗「Cafe倫敦館」。先日、15年ぶりに訪れました。
私がCafe倫敦館に初めて訪れたのは2000年頃でしょうか。中でもよく通っていたのは2001〜2008年頃で、月に1〜2度程度は行っていたと思います。

2008年末を境に行かなくなったのは長女が誕生した為です。
当時は1階が喫煙席、2階が禁煙席でしたが、2階の喫煙席にいても吹き抜けを通して2階にまでタバコの煙が侵入してきた為、娘を連れていく候補として外れてしまいました。・・・それに落ち着いた店内なので、子供を連れて行くような店でも無いですからね。
Cafe倫敦館の特徴はアンティーク家具とオーディオです。英国で揃えたというアンティーク家具は私は疎くて価値が分かりませんが、オーディオについては大変心地の良いお店でした。
確かJBL L220(1979年)という大きなフロア型スピーカーが設置されていました。他にも確かBOSE 901だったでしょうか、大きなBOSEのスピーカーがあった記憶があります。
※BOSE 901ではなく、BOSE 800でした。
15年ぶりに訪れたのは、現在のCafe倫敦館が全席禁煙になったと知った為。時代の流れでしょうか、まさかCafe倫敦館が全席禁煙になるとは夢にも思いませんでしたね。
18時頃に訪れると、奥からトボトボと歩いて来たのはマスター。なんと!まだ現役で店に立たれているのですね。
その姿にびっくりしつつ、2階に向かう螺旋階段を上がろうとすると「あー・・・夜は2階を早めにクローズしたいので1階席でお願いします」とのこと。Cafe倫敦館といえば深夜23:30まで営業していた記憶がありますが、いまでは20時には閉店のようです。
昔、Cafe倫敦館に来ると必ず食べていたのが「ポークソテーとバターライス」。いまもメニューに健在で味も変わらず嬉しかったです。
ただ、食べる側である私が加齢で弱った為、完食がキツかったです。歳には勝てませんね。でもとても美味しくいただけました。
時間帯にもよっても異なるのでしょうが、私たちが訪れた際、来客は私以外すべて女性だったのも意外でした。
Cafe倫敦館のイメージは、どちらかと言うと中年男性の店でしたからね。全面禁煙化によって客層にも変化があったのかも知れません。
余談ですが、以前にアニメ・ゲーム好きな友人がCafe倫敦館の事を知っていたので、意外に思っていたら、どうやらハドソンが1999年にリリースした「北へ。White Illumination」というゲームに登場したそうです。
ゲームとしては、あまりヒットしなかったようですが、いまでもネット上で検索すると聖地巡礼の様子を挙げている熱心なファンの方々が居られます。いま見ると多くの場所が既に無くなっており、時代の流れを感じますね。
そんな中、変わらず営業を続けているCafe倫敦館は貴重な存在ですね。また通いたく思います。〔了〕
※補足情報: JBL 大型フロアスピーカー「L220」について
JBL L220は、1979年にリリースされた大型フロア型スピーカー。その卓越した性能と普遍的なデザインにより、当時は勿論、今日においても尚、多くのオーディオ愛好家から高い評価を受けています。
L220は、36cmの大型ウーファーユニットを搭載し、豊かな低音域再生能力を誇る。このウーファーは音楽に深みと迫力をもたらし、聴く者を圧倒的な臨場感で包み込むと評判です。
中音域には13cmのコーン型ユニット、高音域にはホーン型ユニットが採用されており、広帯域にわたるフラットな周波数特性と、優れた音像定位を実現します。
エンクロージャーは、バスレフ型を採用することで低音域の量感を増強している。ユニットの配置やネットワーク回路にも、JBL長年の技術的蓄積が活かされているとの事。デザイン面においては、ウォールナット仕上げのキャビネットが、落ち着いた高級感を醸し出している。大型スピーカーでありながら、どのような部屋にも調和し、インテリアとしての価値も高い。
L220の音質について語られるところには、総じてダイナミックレンジが広く、パワフルで躍動感に満ち溢れており、ロック、ポップス、ジャズなど、あらゆるジャンルの音楽を、その本来の魅力を損なうことなく再生できると評判です。
JBL L220は、その登場から半世紀近くを経た現在においても尚、大型フロア型スピーカーのマスターピースとして、多くのオーディオファンに支持されています。