DCR-VX1000、名機も賞味期限切れ

SONY DCR-VX1000.

久方ぶりに往年の名機「DCR-VX1000」に遭遇。DCR-VX1000はSONYが1995年にリリースしたデジタルビデオカメラです。コンパクトなボディを活かし、街頭インタビューや取材等の現場で活躍。有名な名機であり、当時憧れの機材でした。

 


後継機もリリースされて中古価格がこなれて来た2000年頃、DCR-VX1000はスケボー青年たちの間で一時代を築きます。


米国Century Precision Optics社(Century Optics)製の魚眼コンバージョンレンズ「MK-1」(通称DEATH LENS)と組み合わせたストリートでのスケボー撮影が世界的に大流行したのです。

  


古い縦方向に伸びた4:3比率や、一体化されたグリップ部分を握って低い角度からの撮影がスケボー撮影に向いていたようですね。

DCR-VX1000は“デジタル“と云ってもDVテープメディアに記録する方式。幸いIEEE1394端子を備えていた為、パソコンに伝送できた事がアナログ/デジタルの端境期だった当時の荒波を上手く乗り越えられたと考えます。

  

HDR-CX535.

私はDCR-VX1000を使う機会はありませんでしたが娘のスキー撮影をする際、DCR-VX1000を参考に上記画像の構成を用いていました。

 

HDR-CX535.  

HDビデオカメラ「HDR-CX535」にワイドコンバージョンレンズとDIYしたハンドグリップを装着し、DCR-VX1000気分で娘のスキーを追いかけて滑っていました。確かにこのグリップ位置はローアングル撮影に適しています。 

  

一度は使って見たかったDCR-VX1000ですが、生産終了は2000年(確か)。交換バッテリーNP-F970も2023年に終息済みで既に賞味期限切れ。メルカリ等で中古品が結構な値段で取引されていますが、流石にリスクが高くて敬遠します。

・・・憧れのカメラでしたが縁が無かったと諦めます。[了]

 

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