EOS R8、無難な良機も日本では割高感が


キヤノンの新型フルサイズ・ミラーレスカメラ「EOS R8」が発表されました


EOS PRの後継とも言える外観の機種ですが、価格帯はかなり上昇。実際ネット上では早速「EOS PRの後継として見ると随分と割高」といったコメントが多々見られます。

 

EOS R8はオープン価格なれど、キヤノン公式ショップでボディ単体が税込264,000円(税別240,000円)。2019年に出たEOS RPが定価・税込173,340円(税別160,500円 ※発売当時の消費税率は8%)でしたので、消費税率2%増の影響はあるにせよ、実に1.5倍の価格になっています。

因みにEOS R8の北米価格を調べると$1499。キヤノンは2022年度4Qのドル円レートを148円計算と会計上は設定しているのですが、単純計算だと222,000円弱になる計算のハズで、確かに264,000円というのは解せません。まして、本日の円相場が131円ですから、定価20万円を切る位が適正とも言え、北米価格に比べると日本に割高感は否めません。

前モデルとされるEOS RPの北米価格が$1299でしたから比較してR8は+$200。EOS RPの日本価格を考えると、R8は税込20万円程度がしっくり来るところです。

 

・・・しかしながら、この旧RPと新R8の価格単純比較を”敢えて”崩しにきているのがキヤノンです。というのも、R8は外観こそRPなれど、中身は殆どR6 Mark II(税込396,000円/税別360,000円)という事を考えると安く見える、という不思議な機種です。そう、性能はかなり良いんです(特徴に欠ける無難な感は否めませんが)。

整理すると、EOS RPの後継機種と考えると非常に高く感じますが、EOS R6 Mark IIの性能の多くの部分を引き継いでいると考えると安価に感じる、という。

    

ただ、そう考えてもEOS R8の価格に納得感が欠けるのは「なんだか日本だけ不当に高く感じる」という点ではないでしょうか。消費者というのは、こういう”解せない値付け”には敏感なものなのですよ。〔了〕

※2023/2/14追記

割高感があると文句を垂れたR8ですが売れ行きは絶好調のようです。世間一般の皆さんはカメラの値段が多少上がっても全然関係ないんですね。皆さん購買力あるなぁ。