2012年製PowerShot G1Xの性能
昨今、Z世代に古いコンデジが流行っているそうで。いわく写りの悪さが「平成レトロ」感(=平成初期の雰囲気)があってエモいのだとか。
私が長年愛用する「Canon PowerShot G1X」も2012年製と定義からすれば「オールドコンデジ」に片足を突っ込んでいる旧機種も、Z世代の期待するエモさとは程遠い鮮明に写る高画質機。
1.5型の大きなセンサーと、28〜112mmの光学ズームレンズを搭載しており、12年経った現在でも大きな不満なく使えます。
(些か直接比較する対象として相応しく無いですが)所有する最近のコンデジ(2021年秋発売)「RICOH GRIIIx」と比較してみました。APS-Cとセンサーサイズが大きい上に単焦点レンズである為、GRIIIxが圧倒的に有利な筈です。
先ずはPowerShot G1X。キヤノンらしい気持ちの良い自然な発色が印象的です。
続いてRICOH GRIIIx。派手さの無い素直な発色と感じます。GRIIIxは周辺減光が激しいのですが補正ナシで撮影、歪曲補正のみ効かせた状態です。
部分拡大すると確かにPowerShot G1Xが若干見劣りしますが、10年の差に加えて、ズームレンズと単焦点というレンズ構成の違いを考えると寧ろ驚異的と考えます。
カタログスペックや販売価格と比して決定的な差を見出せないのは私だけでしょうか。
拡大して「画像」比較するのでは無く、「写真」として評価した際、PowerShot G1Xは未だまだ一線級の性能を叩き出してくれるのです。[了]