CONTAX T2に憧れる君へ

Autumn CONTAX.

PENTAX 17の発売で改めて注目が集まるコンパクトフィルムカメラですが、高級コンパクトの金字塔と云えばCONTAX T2でしょう。 

私も所有していますが、イメージと現実の乖離が大きく感じます。


Kodak.

CONTAX T2は1990年に京セラがリリースした高級コンパクトカメラ。美しいチタン外装と単焦点レンズCarl Zeiss T* 38mm f2.8は絞り開放から素晴らしいキレのよい描画をしてくれます。

当時の定価11万円に対し、私が購入した2008年頃は2万円弱(状態Sランク・付属品はケースとストラップのみ)が相場。それが今や12〜15万円程、限定カラーモデル等では30万円超が相場となっています(2024年現在)。

 

とりわけ若くて美意識の高い若者に人気なようで、時折CONTAX T2を羨ましがられる事があります。事実、写りの良いカメラではあるものの、使い勝手については・・・正直イマイチと言って差し支え無いでしょう。

・・・ピントが外れると悪評高いオートフォーカスを始め、シャッターボタンを押下後にレンズが前後して合焦する仕様はタイムラグが生じる他、シャッターボタンの感度が軽すぎて意図せず写真が撮れてしまう・・・等、使い勝手としては厄介なカメラです。

 

CONTAX with me.

カメラのオート化が進んだ時代でもあり、撮影者の意図を細かに反映させるような写りを愉しむカメラでもありません。

そうしたネガティブな要素を踏まえても、美しい外観や硬質で緻密なビルドクオリティといった”CONTAX T2唯一無二の魅力”があるのは確かですが、流石に15万円となると興醒めしちゃいます。フィルムのランニングコストはそれ以上に深刻ですからね。

 

GRIIIx.

そんなCONTAX T2に憧れる方に私がオススメしたい現実解はRICOH「GR IIIx」です。

STARBUCKS.

両者は画角もサイズ感も似ており、私にとって完全にCONTAX T2を置き換えてくれる存在になりました。

GRIIIxは設定を弄ればフィルムライクな写りだって楽しめちゃう懐の深いカメラなのですから。[了]

  

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